かみのけ座のMel. 111とUGC7321

春の系外銀河巡りの第二弾は、300mmレンズで画角いっぱいに収まる、かみのけ座のMel. 111です↓


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まずはこの散開星団ですが、藤井旭氏の全天星雲星団ガイドブックによりますと、かみのけ座781213141617182122番星をメンバーとした、30個からなる星団と紹介されています↓


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ところで「人」の字を連想する際の肝心のγ星が、実はこの星団とは関係がないと言うのが意外でした!

これって、ヒアデス星団とアルデバランとの関係と同じですね☆

さて銀河北極のある「かみのけ座」付近は、星間物質の量が最も少ない方向(いわゆる銀河の覗き窓)です。

この写野でも画面上方にNGC45594448が確認出来ますが、写真原板をパソコンのモニター上で等倍にまで拡大してみますと、暗いながらも銀河がたくさん見えてきます。

そして卓上で銀河クルーズを楽しんでおりましたら、画面下端の□で囲んだフィールドに、面白い銀河を見つけました↓


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UGC7321
という光度11等で距離3000万光年の銀河ですが、その形が超薄々です。

英語の文献では、並外れた「超薄型」スパイラル銀河(The Extraordinary `Superthin' Spiral Galaxy)と紹介されていて、(詳しい内容は分かりませんが)力学的にも星形成的にも、未発達の銀河なのだそうです。

Jan. 212018 810A AF-S NIKKOR 300mm f/4EPF ED F4→4.5 ISO1600  CaptureNX-Dで現像後 ステライメージ7にて4min×5枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド 静岡市葵区梅ヶ島)



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by dr_piano | 2018-02-25 11:18 | 星雲星団 | Comments(8)

Commented by 夕焼け熊五郎 at 2018-02-25 13:40 x
Toshiさんこんにちは
細かな説明勉強になります、散開星団沢山の星が綺麗です、先日の遠征でこの北側M3撮ってました、90mmなのでわかりつらいかも知れませんが何か出て来るかもとこの画像参考に調べて見ます。
Commented by Angelheart at 2018-02-25 15:18 x
かみのけ座って、名前も地味だし形もつかみどころがなくて
あまり注目したことのない星座でしたが
今回、どのへんがかみのけ座なんだろう?と
名前の由来等について調べてみたところ
星団がたばになって星座を作っている珍しい星座なのだとわかり、
さらにこちらの説明を読みながらへぇーボタン押しまくりでした。(#^.^#)

それにしても、そんな’超極薄’サイズの銀河もあるなんて驚きです。
ネーミングも Extraordinary 'Super thin' っていうところに驚きの色が隠せない感じでおもしろいですね^^

宇宙の限りない可能性、広大さ、不思議をまたまた感じさせてくれるトピックでした。
ありがとうございます☆彡
Commented by dr_piano at 2018-02-25 16:06
☆夕焼け熊五郎さん、こんにちは!
M3でしたら、かみのけ座β星を挟んで、ちょうどお隣さんになりますね^^
球状星団としてはM13が有名ですが、私はこちらも大好きです!
是非、アップして下さい☆
Commented by dr_piano at 2018-02-25 16:24
☆Angelheartさん、こんにちは!
かみのけ座は目立たない星座ですが、暗い空の下では丁度ベレニケの髪にあたる散開星団(Mel.111)がボヤ~っとして見えるので、そのネーミングの由来が納得出来ます☆
そして超薄銀河についてですが・・。
若い星や巨大ブラックホールからの紫外線放射レベルが高すぎると、星間ガスが固まらず星形成が出来ないそうです。
そして銀河として成長することなく、矮小銀河として留まるのですが、その数は今見えている銀河の数に比べ、とても多いと予想されています。
結局は(いつものお決まりの)宇宙には見えないモノだらけ!と言ったところでしょうか^^
そして矮小銀河の研究の対象として、このUGC7321が注目されているそうです☆

Commented by 星船 at 2018-02-25 22:59 x
Mel 111はは春の空でとっても目立ちますし、写真も焦点距離の違いで感じが変わります。300mmで写すとちょうど画面いっぱいに広がって写って星の配列がよくわかりますね。
銀河にもいろいろあって、超ウスウス銀河は興味深いです。大口径で写したくなりますね。
Commented by dr_piano at 2018-02-26 06:53
☆星船さん、おはようございます!
いつものように山勘導入でしたが、星団に関係する星が上手くフレーミング出来て良かったです☆
そして超薄銀河って面白いですよね!
バルジが全く発達していないところから、星形成が乏しい不活発な銀河と言われています。
ただ詳細な観察には、やはり大口径+長焦点でしょうね。
この時期になりますと、毎年欲しくなってしまいます^^

Commented by alpaprisma at 2018-02-27 01:08
扇の要が実は外れていたんですね〜^^
Commented by dr_piano at 2018-02-27 07:36
☆alpaprismaさん、おはようございます!
そういうことなのです^^
そしてそのような眼で画像を見直してみますと、このγ星はやや黄色を帯びているようにも見えます。
やはり他の星々とは年齢が違うようです☆