カテゴリ:星雲星団( 92 )

Kemble’s Cascade、NGC1502とNGC1501

今回は昨秋きりん座のIC342を撮影した際、チャートに見慣れない星団があることに気付き、併せて撮っておいた星域です。
その名はKemble’s Cascade(ケンブルの滝)と言い、ケンブル (Lucian Kemble、 1922-1999)という天文家により報告されました。
いわゆる星団ではなく見かけ上の星列なのですが、約2.5度の直線上に7~9等級の10数個の星が(途中5等星の輝星を挟んで)きれいに並んでいます☆
画面では、散開星団NGC1502から右斜め上に並んでいる星々です↓
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ただ写真では微光星が写りすぎて星列が埋もれてしまいますので、全体に明度を下げてみました。
さらに(画面右を北に)回転してみますと、NGC1502から右斜め下に星の滴が転がり落ちるようになり、滝のイメージが出たかと思います↓
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ところで撮影時には全く気が付きませんでしたが、画像処理中にNGC1502の南約1.4度に何やら円盤状の星があるなあと思っていましたら、これがNGC1501という惑星状星雲でした。
小さな星雲ですが、やや青みがかった色合いと14等級の中心星まで描出しているのにはビックリ♪
そして思いがけない収穫に、何か得した気分です^^↓
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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2017-01-19 20:22 | 星雲星団 | Comments(8)

冬の天の川の名花、バラ星雲

冬の天の川の名花であるバラ星雲には、今期早くも三度もレンズを向けています。
これは川根本町で12月初旬に撮ったものですが、フラット補正とフレネルレンズ特有のフレアに悩まされ、何度か処理に行き詰まり放置しておりました。
ところで今回、メインパソコンが二度の入院を経て戻って来たのを契機に再び最初から処理を開始。
NIKON Capture NX-Dを使いPFフレアコントロールを含むRAW現像+各コマでの色調処理後、ステライメージ7でのコンポジット→編集という流れにトライしてみました。
私の印象では(ブログ諸氏の報告にもありますように)各コマへの前処理→コンポジットは有効だと思います。
結構面倒なプロセスですが、このような試行錯誤も含めて天体写真の奥の深さとその面白さを感じた年頭であります。
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(D810A AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 Capture NX-Dにて現像+前処理後 ステライメージ7にて4min ×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド 若干のトリミングあり 川根本町)


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by dr_piano | 2017-01-14 23:04 | 星雲星団 | Comments(8)

NGC2169 -The 37 Cluster-

オリオン座の右手首にあたるνとξ星付近には、面白い形の散開星団があります。
中央やや下のNGC2169なのですが、この星列が数字の37に見えませんか?
なお海外では “The 37 Cluster”と呼ばれているようです☆
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拡大です↓
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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて3min×10
枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 川根本町)

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by dr_piano | 2017-01-12 22:47 | 星雲星団 | Comments(8)

M81とM82

前回のカモメ星雲を撮った後、北の空高くこの定番の星雲が位置していたので、レンズを向けてみました。
美しい腕を持つM81と爆発銀河M82は、いつ見ても見栄えのするペアーですね☆
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ところでM82と言えば、2014年1月に出現した超新星2014Jが記憶に新しいです。
当時は自宅の前の水銀灯が丁度切れていまして、庭先からでも撮影が出来ました↓
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ただその後LEDの街灯が取り付けられ、その眩しい光で自宅から星はほとんど見えなくなってしまいました。
確かにこの文明の利器は人類に多くの貢献をしていますが、星見の立場から言えばかなり明るすぎます。
防犯上その必要性には納得ですが、せめて夜空に拡散させる分だけでも軽減させるわけにはいかないのでしょうか!
このままでは日本の夜空はますます明るくなってしまいます。
(D810A AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて3min ×20枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区俵沢)

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by dr_piano | 2017-01-08 23:03 | 星雲星団 | Comments(6)

暗い空を探して~オリオンの三つ星付近~

今秋から通い始めた川根本町の星見スポットですが、ただ唯一の不安が凍結や(場合によっては)降雪もあり得る厳冬期のアクセスです。
そこで先週から、代替地探しを始めました。
今回は藁科川上流の日向(ひなた)地区方面です。
この地区には年に二回程出張で行きますので、数カ所候補地は頭に入っていたのですが、いざ夜間に出かけてみますと人家と街灯が延々と続きまして、残念ながら全天を見渡せるような場所はありませんでした。
しかしながら、南天~天頂方向が開けた地点で試し撮りをしたところ、露光30分で星間分子雲が浮かび上がりましたので、空の暗さはO.K.だと思います☆
しかも自宅から30分の近さなので、南天の対象に限っては、お気軽スポットとして使えそうです^^

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(D810A Apo-Sonnar T* 135mm F2→4 ISO1600 ステライメージ7にて3min 10枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区坂ノ上)

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by dr_piano | 2016-12-09 10:08 | 星雲星団 | Comments(12)

プレアデスで光芒の検証

そのコンパクトさから、スカイメモとの相性抜群のAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED。
ただ以前にもレビューした通り、輝星に大きな光芒が出てしまう欠点があるので、憧れのオリオンの三つ星や白鳥のサドル(ともに二等星)付近の撮影に使えないという、歯がゆい思いがあります。
そこで今回は、何等星だったら光芒が目立たなくなるのか、スバルで検証です☆

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      結果です↓
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アルキオネ(2.87等級)→光芒(++)
アトラス(3.63等級)→光芒(+)
エレクトラ(3.70等級)→光芒(±)
メローペ(4.18等級)→光芒(-)
となりまして、アルキオネでは丸い光芒がまるで分子雲のようですが、3等星以下ならあまり気にならないことが分かりました。
それに絞り羽根による18本の光条が美しく、このような華やかなシーンではかえって幻想的になりますので、これもありかな!と思います。
というわけでして、スバルはこのレンズの対象になりそうです☆
次回の川根本町遠征では是非、挑戦してみたいと思います♪

(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min ×4枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2016-12-07 12:34 | 星雲星団 | Comments(6)

バラ星雲~クリスマス星団付近

昨夜は星仲間の方からのお誘いで、川根本町への二度目の遠征をしてきました。
対象はバラ星雲~クリスマス星団付近ですが、さすがに暗い(S/N比の高い!)空の下で撮影しますと、星の色合いがきれいに表現出来て気持ちが良いものです^^
特に画面中央やや右で青白く輝くIC2169(通称カタツムリ星雲)から右上に広がる暗黒星雲が、クリスマス星団を頭とした竜の胴体のようにも見えて、面白いですね☆
ウィークデイだったのでこれを含め2ショットのみで早々に切り上げましたが、それでも満足感いっぱいで帰路につくことが出来ました♪

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(D810A Apo-Sonnar T* 135mm F2→4 ISO1600 ステライメージ7にて4min × 8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド)

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by dr_piano | 2016-12-03 10:49 | 星雲星団 | Comments(12)

きりん座の IC342

前回の新月期に本川根町での素晴らしい星空を体験して以来、光害で明るい空に敢えてレンズを向けることの時間と労力の無駄を実感しました。
それ故、ホームグラウンドである安倍川河川敷では、もっぱら空の暗い北~北西~天頂の対象に限って撮影することにしました。
とは言え相手は無限の大宇宙です☆
星域をかなり限定したところで、被写体に困ることは何もありません。
それどころか一夜で1~2ショットに限った方が、撮影の集中力も維持出来るように思えてきたのです。
というわけで、新しい撮影スタイルを昨夜試してみました。
①撮影対象を一つに絞り(今回は敢えて難敵、きりん座のIC342です!)
②撮影中のピント&極軸のチェックを数ショット毎に施行し、
③目標は最低1時間の露出です。

その結果ですが、一コマ4分×22枚露出して(強風の影響もあり4枚はボツでしたが)ガイド成功率は300mmで、8割以上でした。
さらに露出時間も(今までの最高だった48分を大幅に上回る)72分と初の一時間超えガイドに成功です^^

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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min×18枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

ところできりん座IC342は(マゼラン雲などの不規則銀河を除けば)M31とM33に続く見かけの大きさを持つ銀河でありながら、いわゆるフェイスオン銀河であることと、我々の銀河赤道付近に位置するためその塵の隠蔽により、観測が困難と報告されています。
しかし銀河系の星々が重なり、とても賑やかな雰囲気を醸し出しているところが、かえって新鮮で気に入っています♪

この300mm望遠でのお気軽撮影ですが、極軸がしっかり合えば最大5分以上のノータッチガイドが可能な気がしてきました!
引き続き、トライしてみようと思います♪

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by dr_piano | 2016-11-26 23:14 | 星雲星団 | Comments(10)

M891とAbell 347

昨夜は星仲間の方からのお誘いで、いつもの近場へ観望プチ遠征をしました。
現地に着きますと時々雲が通過する空模様で、透明度も(私の感覚では)7/10とあまり良くなかったのですが、それでも口径12cmの屈折望遠鏡で見る二重星団の美しさとその迫力に、感激でした☆
ところでこのまま望遠鏡での星空散策&談議をして終わろうかと思っていたところ、突然全天が晴れ上がりました。
そこでせっかくなので、一対象30分露出で撮ってみたのが今回のM891です↓

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アンドロメダ座にあるエッジオン銀河で見事な暗黒帯もあり、その均整の取れた美しさが気に入っています♪
ただこの星域には、銀河の王様M31とM33があるため、その陰に隠れてあまり目立たないのが気の毒な感じです。
さてこの美しいM891を撮ってみたかったのにはもう一つの理由がありまして、それは画面中央の輝星を対称に左下側に拡がるAbell 347と呼ばれる銀河団が、300mmレンズでどこまで写るか試してみたかったのです。
Abell 347は30個ほどの銀河を含み,「ペルセウス-うお超銀河団」を構成する主要な銀河団のひとつと言われています。
我々から2億5000万光年も離れているため、 平均光度も13~15等級といずれもかすかな銀河が多いものの、空気の澄んだ晩秋~冬に南中するため、手軽に撮影出来る深宇宙天体のひとつと言えます↓

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ここで星図を頼りに主な銀河を同定してみましたが、この辺りのちょっとぼや~としたシミは皆銀河のようです^^
キリがないのでこのあたりにしておきますが、真ん中の輝星の下に恒星と並んだコマ収差のようなシミも、実はPGC9108という銀河でした!
ところでこのPGCはPrincipal Galaxies Catalogueの頭文字でして、1989年に発刊された総数13万にも及ぶ膨大なカタログだそうです。
その特徴は、従来から使われている他のカタログ番号も含めて網羅した点です。
例えばアンドロメダ銀河の伴銀河であるM(メシエ)32=NGC221=PGC2555のように対応しているわけですが、この分類作業も大変だったでしょうね。
というわけで、当夜は急いで撮影したためガイドの微妙なブレがあるのが残念ですが、それでも小さな300mmレンズで、大宇宙の奥深い光をとらえることが出来て嬉しかったです☆
(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO3200 ステライメージ7にて3min×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2016-11-23 17:55 | 星雲星団 | Comments(10)

M1(カニ星雲)とM33

2週前の遠征の写真から、今日は300mmによる、M1(カニ星雲)とM33です。
まずはカニ星雲から↓
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当然ながら焦点距離不足ですね!
フィラメント構造なんてまったく写らないどころか、カニというより可愛い佐渡ヶ島、といった感じです♪

そしてさんかく座のM33です↓
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これまで何度も撮影しているお気に入りの銀河の一つですが、さすがに透明度の良い空の下だと細部まで写って気持ちが良いです♪
M31とともに、今後も300mmでじっくり狙っていきたいと思います☆
(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて3min ×6枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2016-11-19 22:44 | 星雲星団 | Comments(12)