カテゴリ:星雲星団( 85 )

トールのカブト星雲(NGC2359)

300mmレンズの限界に挑戦するシリーズ。
今回はその形状がトール(北欧の神話に出てくる戦闘神)の兜に似ていることから、「トールのカブト星雲」と呼ばれている、おおいぬ座の淡い散光星雲です。
撮影はいつものように安倍川河川敷からなので、光害の影響は覚悟の上でしたが、それでも抜群の透明度に期待して露出すること48分・・。
すると中央の青い部分のヘルメットと、その左右の紫色の角が炙り出せました(写真は左が北になります)↓

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ところでこの星雲には、もともと赤色巨星であった星の外層が吹き飛ばされ中心星として残った、ウォルフ・ライエ星(HD 56925)という、11等の青色巨星が存在しています。
これは他の恒星に比べて表面温度が非常に高く、強い恒星風が吹いている星で、この兜構造はウォルフ・ライエ星から噴出したガスが広がってできた、宇宙の泡なのだそうです。
そしてこの神秘的な色合いもまた、この特殊な環境を反映しているのかもしれませんね☆
(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 Capture NX-D で現像後 ステライメージ7にて3min×16枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区俵沢)

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by dr_piano | 2017-02-07 23:24 | 星雲星団 | Comments(10)

北の三裂星雲-NGC1579-

NGC1579はペルセウス座の南東部、カリフォルニア星雲の約6度東に位置する反射星雲です。
以前からその魅力的なニックネームが気になっていたので、昨年末に川根本町の暗い空での撮影に臨んだところ・・。
やはり対象がかなり小さいので本家の「三裂」の迫力には遠く及びませんでしたが、星雲を横切る暗黒帯が一応確認出来たので満足です☆
そして今後も、この「300mmレンズでの無謀な挑戦」シリーズは続きます!
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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min×10枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 川根本町)
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by dr_piano | 2017-01-28 23:24 | 星雲星団 | Comments(8)

とも座のM46&47

冬の天の川の見所の一つである、とも座のM46&47。
昨年に引き続き、今年は300mmで狙ってみました。
無数の微光星に浮かび上がるその姿は、まさしく「南天の二重星団」という呼び名に相応しい輝きと美しさに満ちています↓
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そして処理中の楽しみが、星図との照らし合わせです↓
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図のようにM47の北にも、NGC2423という広がりのある散開星団があり、まるで三重星団のようですね。
そしてM46に重なって見える惑星状星雲のNGC2438が、これまた可愛いです☆
(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min×4枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区俵沢)

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by dr_piano | 2017-01-24 16:26 | 星雲星団 | Comments(8)

Kemble’s Cascade、NGC1502とNGC1501

今回は昨秋きりん座のIC342を撮影した際、チャートに見慣れない星団があることに気付き、併せて撮っておいた星域です。
その名はKemble’s Cascade(ケンブルの滝)と言い、ケンブル (Lucian Kemble、 1922-1999)という天文家により報告されました。
いわゆる星団ではなく見かけ上の星列なのですが、約2.5度の直線上に7~9等級の10数個の星が(途中5等星の輝星を挟んで)きれいに並んでいます☆
画面では、散開星団NGC1502から右斜め上に並んでいる星々です↓
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ただ写真では微光星が写りすぎて星列が埋もれてしまいますので、全体に明度を下げてみました。
さらに(画面右を北に)回転してみますと、NGC1502から右斜め下に星の滴が転がり落ちるようになり、滝のイメージが出たかと思います↓
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ところで撮影時には全く気が付きませんでしたが、画像処理中にNGC1502の南約1.4度に何やら円盤状の星があるなあと思っていましたら、これがNGC1501という惑星状星雲でした。
小さな星雲ですが、やや青みがかった色合いと14等級の中心星まで描出しているのにはビックリ♪
そして思いがけない収穫に、何か得した気分です^^↓
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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2017-01-19 20:22 | 星雲星団 | Comments(8)

冬の天の川の名花、バラ星雲

冬の天の川の名花であるバラ星雲には、今期早くも三度もレンズを向けています。
これは川根本町で12月初旬に撮ったものですが、フラット補正とフレネルレンズ特有のフレアに悩まされ、何度か処理に行き詰まり放置しておりました。
ところで今回、メインパソコンが二度の入院を経て戻って来たのを契機に再び最初から処理を開始。
NIKON Capture NX-Dを使いPFフレアコントロールを含むRAW現像+各コマでの色調処理後、ステライメージ7でのコンポジット→編集という流れにトライしてみました。
私の印象では(ブログ諸氏の報告にもありますように)各コマへの前処理→コンポジットは有効だと思います。
結構面倒なプロセスですが、このような試行錯誤も含めて天体写真の奥の深さとその面白さを感じた年頭であります。
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(D810A AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 Capture NX-Dにて現像+前処理後 ステライメージ7にて4min ×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド 若干のトリミングあり 川根本町)


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by dr_piano | 2017-01-14 23:04 | 星雲星団 | Comments(8)

NGC2169 -The 37 Cluster-

オリオン座の右手首にあたるνとξ星付近には、面白い形の散開星団があります。
中央やや下のNGC2169なのですが、この星列が数字の37に見えませんか?
なお海外では “The 37 Cluster”と呼ばれているようです☆
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拡大です↓
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(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて3min×10
枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 川根本町)

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by dr_piano | 2017-01-12 22:47 | 星雲星団 | Comments(8)

M81とM82

前回のカモメ星雲を撮った後、北の空高くこの定番の星雲が位置していたので、レンズを向けてみました。
美しい腕を持つM81と爆発銀河M82は、いつ見ても見栄えのするペアーですね☆
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ところでM82と言えば、2014年1月に出現した超新星2014Jが記憶に新しいです。
当時は自宅の前の水銀灯が丁度切れていまして、庭先からでも撮影が出来ました↓
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ただその後LEDの街灯が取り付けられ、その眩しい光で自宅から星はほとんど見えなくなってしまいました。
確かにこの文明の利器は人類に多くの貢献をしていますが、星見の立場から言えばかなり明るすぎます。
防犯上その必要性には納得ですが、せめて夜空に拡散させる分だけでも軽減させるわけにはいかないのでしょうか!
このままでは日本の夜空はますます明るくなってしまいます。
(D810A AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて3min ×20枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区俵沢)

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by dr_piano | 2017-01-08 23:03 | 星雲星団 | Comments(6)

暗い空を探して~オリオンの三つ星付近~

今秋から通い始めた川根本町の星見スポットですが、ただ唯一の不安が凍結や(場合によっては)降雪もあり得る厳冬期のアクセスです。
そこで先週から、代替地探しを始めました。
今回は藁科川上流の日向(ひなた)地区方面です。
この地区には年に二回程出張で行きますので、数カ所候補地は頭に入っていたのですが、いざ夜間に出かけてみますと人家と街灯が延々と続きまして、残念ながら全天を見渡せるような場所はありませんでした。
しかしながら、南天~天頂方向が開けた地点で試し撮りをしたところ、露光30分で星間分子雲が浮かび上がりましたので、空の暗さはO.K.だと思います☆
しかも自宅から30分の近さなので、南天の対象に限っては、お気軽スポットとして使えそうです^^

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(D810A Apo-Sonnar T* 135mm F2→4 ISO1600 ステライメージ7にて3min 10枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり 静岡市葵区坂ノ上)

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by dr_piano | 2016-12-09 10:08 | 星雲星団 | Comments(12)

プレアデスで光芒の検証

そのコンパクトさから、スカイメモとの相性抜群のAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED。
ただ以前にもレビューした通り、輝星に大きな光芒が出てしまう欠点があるので、憧れのオリオンの三つ星や白鳥のサドル(ともに二等星)付近の撮影に使えないという、歯がゆい思いがあります。
そこで今回は、何等星だったら光芒が目立たなくなるのか、スバルで検証です☆

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      結果です↓
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アルキオネ(2.87等級)→光芒(++)
アトラス(3.63等級)→光芒(+)
エレクトラ(3.70等級)→光芒(±)
メローペ(4.18等級)→光芒(-)
となりまして、アルキオネでは丸い光芒がまるで分子雲のようですが、3等星以下ならあまり気にならないことが分かりました。
それに絞り羽根による18本の光条が美しく、このような華やかなシーンではかえって幻想的になりますので、これもありかな!と思います。
というわけでして、スバルはこのレンズの対象になりそうです☆
次回の川根本町遠征では是非、挑戦してみたいと思います♪

(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO1600 ステライメージ7にて4min ×4枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2016-12-07 12:34 | 星雲星団 | Comments(6)

バラ星雲~クリスマス星団付近

昨夜は星仲間の方からのお誘いで、川根本町への二度目の遠征をしてきました。
対象はバラ星雲~クリスマス星団付近ですが、さすがに暗い(S/N比の高い!)空の下で撮影しますと、星の色合いがきれいに表現出来て気持ちが良いものです^^
特に画面中央やや右で青白く輝くIC2169(通称カタツムリ星雲)から右上に広がる暗黒星雲が、クリスマス星団を頭とした竜の胴体のようにも見えて、面白いですね☆
ウィークデイだったのでこれを含め2ショットのみで早々に切り上げましたが、それでも満足感いっぱいで帰路につくことが出来ました♪

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(D810A Apo-Sonnar T* 135mm F2→4 ISO1600 ステライメージ7にて4min × 8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド)

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by dr_piano | 2016-12-03 10:49 | 星雲星団 | Comments(12)