Le Gentil と金星の太陽面通過

いつも「はくちょう座」の星図を眺める度に不思議に思っていたことがあります。
それは北アメリカ星雲とケフェウス座のIC1396の間に存在する巨大な暗黒星雲の名称が、いわゆる(Bから始まる)バーナード番号ではなく、Le Genti 3と記載されていることです↓

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(D810A SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art ISO1600 F1.4→2.8 Capture NX-Dで現像後 ステライメージ7にてコンポジット(3min×4枚)&編集 スカイメモRにてノータッチガイド 静岡市葵区俵沢)

そこで今回の写真をUPするついでに調べてみました。
するとこれは18世紀に活躍したフランスの天文学者、ル・ジャンティ(Le Gentil;1725-1792)にちなんだものなのだそうです。
当時は地球と太陽との距離(天文単位)を正確に計るために、金星の太陽面通過時間を地球の数カ所で測定することが、ヨーロッパの天文学者に課せられた使命の一つだったのです。
彼もフランスの代表として、1761と1769年にインド洋まで遠征したものの、初回は英仏戦争のさなか目的地まで辿り着くことが出来ず、続く二回目は現地での赤痢の罹患、船の難破等々で帰国まで11年を要したと記述があります。
さらに帰国時にはすでに彼自身に死亡宣告がなされ、また財産の没収という憂き目に遭うも、不屈の精神で再びパリで天文学者として再起したそうです。
この波瀾万丈な天文学者の功績を讃え、夜空に永遠に(黒く!)輝く星雲の名を残したわけです☆
ところで金星の太陽面通過と言えば、2012年の6月6日を思い起こします。
この年は5月の金環日食とともに歴史的な天文ショーが続き、これをきっかけに私の天文熱が再燃したのでした!↓

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(2012年6月6日 12:54 静岡市葵区の自宅庭にて)

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by dr_piano | 2017-06-11 23:28 | 星雲星団 | Comments(10)

Commented by alpaprisma at 2017-06-12 00:22
うううう〜、この日東京は曇ってました〜〜(´ノω;`)
Commented by dr_piano at 2017-06-12 06:25
☆alpaprismaさん、おはようございます!
そうでしたか。
こちらも当日の午前中は雲が多く諦めていましたが、昼休みになった頃から、一瞬晴れました。
ところで次の太陽に関する天文ショーは、2035年の皆既日食になりますが、(気が早いですが)この日は生まれ故郷の北関東に遠征する予定です♪
お互いに元気で、この世紀のイベントを見ることが出来ますように^^
Commented by 夕焼け熊五郎 at 2017-06-12 06:38 x
Toshiさんおはようございます。
何時も詳しい情報有難う御座います、勉強になりましたでも30分もすれば忘れるかも(笑)認知近し
5年前には既に天体観測していたのですね大先輩です。
Commented by Angelheart at 2017-06-12 07:48 x
フランス語は世界で一番美しい言語だと言われていることもあって
宇宙の番地にも「Le Gentil 3」なんて書かれていると
なんともおしゃれな感じがしますよね♪
しかも、その「文字」の陰に ドラマティックないきさつがあったなんて・・☆彡

普段 明けの明星・宵の明星としてダントツに輝いて見える「金色の星」が
昼間、こうして太陽の前を「黒い丸」となって横切っていく軌跡を見られたこともまた
奇跡的であり、とってもドラマティックなことなのだと思います♪ ^^
Commented by dr_piano at 2017-06-12 08:07
☆夕焼け熊五郎さん、おはようございます!
梅雨時の満月期では他にすることもないので、ネットでLe Gentil のことを調べてみました!
それにこのところ在庫も少ないので、写真より文章での投稿で凌いでいければと思います♪
梅雨明けの真夏の好天が待ち遠しいですね^^
Commented by dr_piano at 2017-06-12 08:20
☆Angelheartさん、おはようございます!
ご指摘のように、お洒落な住所ですよね^^
彼についてはフランス語による解説が大部分でしたので、数少ない英語のサイトを見つけ、参考にしました。
それと・・上のalpaprismaさんへの返信で書きました2035年の日食ですが、皆既時には暗い空に金星が輝き出すそうです。
お互いに健康に気を付けて、世紀の一瞬を眺めましょう^^
Commented by SRV at 2017-06-12 20:10 x
Toshiさん、こんばんは。
私も2012年6月6日は携帯で11:45から4枚程撮影してました。天文ショーには、ワクワクしてましたね。
また以前体験した、しし座流星群のような流星を見たいなー
☆彡
Commented by dr_piano at 2017-06-12 22:06
☆SRVさん、こんばんは!
Le Gentil のことを調べていましたら、偶然「金星の日面通過」の話になったので、懐かしの一枚をUPした次第です☆
そして天文ショーと言えば、しし座流星群、百武、ヘールボップ彗星あたりも近年のトピックスでしたね。
個人的には今後、巨大肉眼彗星がやって来ないか期待したいです♪
あっ!それと2035年の皆既日食は、いつものメンバーで北関東に遠征しますので、予定を空けておいて下さい(笑)!
Commented by 星船 at 2017-06-13 21:56 x
Toshiさんこんばんは。
ル・ジャンティ、全く知りませんでした。天文歴だけは長いですがまだまだ知らないことばかりで勉強になります。
金星の太陽通過、ちょうどどうしても外せない仕事で見ることができなかったです。貴重な画像を見せていただいてありがとうございました^^
2035年9月2日ですね。もちろん予定空けておきます^^
Commented by dr_piano at 2017-06-14 07:35
☆星船さん、おはようございます!
先日話題になりました Pocket Sky Atlas には、実にいろいろな天体名が英名で記載されていて、この Le Gentil 3 もそこで初めて知ることになりました。
普段ならスルーしてしまいますが、この時期は夜に十分な時間がありますので、調べてみたわけです!
そして金星の写真もお楽しみ頂き、嬉しいです。
この日は雲が多く観測を諦めかけていたところ、最後の10分程晴れ間が出まして、ラッキーでした☆
さらに世紀の皆既日食、楽しみですね!
私の天文歴の最後を締めくくる、一大イベントになります。
ちなみに(鬼が笑いますが)条件の良い観測地に前日入りして宴会。
当日は天候によっては、(晴天を追いかけて)北関東~上信越を随時高速道路で移動、というツアーを企画していますので、どうぞ宜しくです^^