M891とAbell 347

昨夜は星仲間の方からのお誘いで、いつもの近場へ観望プチ遠征をしました。
現地に着きますと時々雲が通過する空模様で、透明度も(私の感覚では)7/10とあまり良くなかったのですが、それでも口径12cmの屈折望遠鏡で見る二重星団の美しさとその迫力に、感激でした☆
ところでこのまま望遠鏡での星空散策&談議をして終わろうかと思っていたところ、突然全天が晴れ上がりました。
そこでせっかくなので、一対象30分露出で撮ってみたのが今回のM891です↓

e0344621_17514421.jpg


アンドロメダ座にあるエッジオン銀河で見事な暗黒帯もあり、その均整の取れた美しさが気に入っています♪
ただこの星域には、銀河の王様M31とM33があるため、その陰に隠れてあまり目立たないのが気の毒な感じです。
さてこの美しいM891を撮ってみたかったのにはもう一つの理由がありまして、それは画面中央の輝星を対称に左下側に拡がるAbell 347と呼ばれる銀河団が、300mmレンズでどこまで写るか試してみたかったのです。
Abell 347は30個ほどの銀河を含み,「ペルセウス-うお超銀河団」を構成する主要な銀河団のひとつと言われています。
我々から2億5000万光年も離れているため、 平均光度も13~15等級といずれもかすかな銀河が多いものの、空気の澄んだ晩秋~冬に南中するため、手軽に撮影出来る深宇宙天体のひとつと言えます↓

e0344621_17521115.jpg


ここで星図を頼りに主な銀河を同定してみましたが、この辺りのちょっとぼや~としたシミは皆銀河のようです^^
キリがないのでこのあたりにしておきますが、真ん中の輝星の下に恒星と並んだコマ収差のようなシミも、実はPGC9108という銀河でした!
ところでこのPGCはPrincipal Galaxies Catalogueの頭文字でして、1989年に発刊された総数13万にも及ぶ膨大なカタログだそうです。
その特徴は、従来から使われている他のカタログ番号も含めて網羅した点です。
例えばアンドロメダ銀河の伴銀河であるM(メシエ)32=NGC221=PGC2555のように対応しているわけですが、この分類作業も大変だったでしょうね。
というわけで、当夜は急いで撮影したためガイドの微妙なブレがあるのが残念ですが、それでも小さな300mmレンズで、大宇宙の奥深い光をとらえることが出来て嬉しかったです☆
(D810A  AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED F4→4.5 ISO3200 ステライメージ7にて3min×8枚コンポジット&編集 スカイメモRにてノータッチガイド トリミングあり)

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by dr_piano | 2016-11-23 17:55 | 星雲星団 | Comments(10)

Commented by 夕焼け熊五郎 at 2016-11-23 18:42 x
Toshiさんこんばんは
M891とAbell 347始めて知りました、がっ 何時もあとで思うのは私のレンズでは無理と言う事です。
でも画像見てるだけで楽しいです、次回もお願いします。
Commented by dr_piano at 2016-11-23 19:08
☆夕焼け熊五郎さん、こんばんは!
早速のコメント、ありがとうございます。
スカイメモでのお手軽撮影シリーズは、今後も続けていきたいと思います♪
次回の目標は、300mmでの一時間露出です。
ハードルは高そうですが、スカイメモの限界に挑戦してみます☆

Commented by SRV at 2016-11-23 19:24 x
Toshiさん、こんばんは。
昨夜は、ありがとうございました。
夜露と湧き上がる雲で思った以上に観望出来なかったことが
残念です。
短い時間で891の撮影でしたが、300mmで大変写り込んでいますね。
スカイメモと軽量300mm望遠は、稼働率が上がってお手軽
撮影には最強かもしれませんね。
次回撮影会も楽しみにしています。
Commented by dr_piano at 2016-11-23 20:40
☆SRVさん、こんばんは!
こちらこそ、昨夜は楽しいお時間をありがとうございました。
大口径の屈折望遠鏡での星は本当にキレイですね☆
二重星団はまさしく宝石のようでしたよ^^
そして撮影地のこともいろいろ話題になりましたが、やっぱり本格遠征は本川根になりますよね☆
ただ今回のNGC891の画像を見ますと、昨夜のようにやや透明度が悪くてもここまで写るわけでして、俵沢の天頂~北西方向は、かなりいけると思います。
遠征時の気合い(笑)や天候に合わせて、観測地を選べるのは良いことだと思います。
では次回も宜しくお願い致します!
Commented by Angelheart at 2016-11-23 22:52 x
時間をかけて仕込んで そのあとじっくり仕上げをしていくところなどは 
お料理とか、芸術作品にも通じるところがありますね^^
シンバルを合わせたときのようなM891も、シャープな形がしっかり写っていてお見事ですね♪
Commented by dr_piano at 2016-11-23 23:48
☆Angelheartさん、こんばんは!
いつも素敵なコメント、ありがとうございます^^
このように真横から眺める銀河って、なかなかカッコ良いですよね。
写真写りも良いので、私は気に入っているのです♪
それと時間をかけるところは、まだまだ修行が足りません。
あれこれ目移りしないで、決められた対象をじっくり狙うことが、目下の課題になっております。
そのようなわけでして、次の遠征では長時間露光にチャレンジしてみます!


Commented by alpaprisma at 2016-11-25 00:09
東京は11月の雪でしたが、晴れたんですね〜、寒い時期の晴れ空は透明度高いですね。
Commented by dr_piano at 2016-11-25 07:02
☆alpaprismaさん、おはようございます!
撮影日時の併記がなくてすみません。
これは22(火)夜の撮影でした。
決して万全の空の状態ではなかったのですが、それでも16等星まで写っていますので、大気はだいぶ澄んできたことが分かります☆
ところで昨日は、こちらも冷え込みましたよ!
ただ雪は降りませんでした。
静岡って本当に暖かいところだと思っています。
Commented by 星船 at 2016-11-27 21:56 x
Toshiさんこんばんは。
891は見事に暗黒帯まで写ってますね。また、15等級の銀河団まで写っているのは驚きです。この場所は北から西にかけては十分暗いのがよくわかります。私も行きたかったのですが次の機会によろしくお願いします。
Commented by dr_piano at 2016-11-27 23:17
☆星船さん、こんばんは!
コメントありがとうございます^^
前回の遠征で、「南の空は本川根で撮れば良いや!」と割り切りましたので、このところオリオンなどには目もくれず、ひたすら北天を目指しています(笑)。
そして星船さんのシステムでしたら、こちら(俵沢)でもさらに迫力のあるお写真が撮れると思いますよ☆
今後もご一緒出来る機会を、楽しみにしております!